お母さん方の悩みのタネ「うちの子は学校のプリントを失くしてしまって、連絡ごとがわからない!」小学生の頃から、今に至るまでずっと同じですよね。
PTAの連絡ごとや懇談会の予定など、よそのお母さんから聞くことが多かったことでしょう。
部活の予定やテスト範囲など、中学生本人もおおいに困っているはずです。本人が困るようになれば、そのうち自分でも気を付けるようになるとよく言われます。けれどもこれはもう一生ダメかと覚悟するほど、改善されません。
本来なら、学力向上につながるプリントの整理し方や復習方法を話題にしたいところですが、今回は、そのようなプリントの整理が苦手で失くしてしまう子どもに、どう対処するか、究極の整理方法や対処法をお話ししましょう。
塾教師が中学生の生徒に期待する塾プリントの整理法
教科や目的にもよりますが、ここでは当然予想できることを確認します。
ですよね。当然の一連の動作でしょう。これができないわけですね。
次回の授業で登場するはずのプリントであり、または、重要だからあえて配ったプリントであるわけですから、その場で、のり付けでノートに貼ることや、ファイルに入れる時間も与えるべきところでしょう。
以前、高校生になった生徒が「高校の先生が次々進んでしまって作業も理解も追いつかない」と言いました、最近では、塾でその洗礼を受けているのでしょうか。てきぱきするのも訓練ですが、居心地の悪い子どももいるでしょうね。
周りと同じ手順スピードでそれができないならば、いったん、なんでもはさむファイルや袋にいれることだけでも習慣づけるようにすると、1カ月ほどで、ぐしゃぐしゃ事件の発生は抑えられるようになるでしょう。
整理が苦手な中学生におすすめの塾のプリント整理方法:100均ファイルの利用
分類せず、配られたものをすべて入れるファイルをひとつ作ります。分類などしません。これには、100均で一般的に手に入るファイル、とくに、いくつかのポケットに分かれた蛇腹ファイルがおススメです。
投げ入れる感じに近いので、楽譜入れのような薄いポケットファイルよりも手間が少なく、習慣が続きやすいです。
100均で買えるものであれば、もし分類してみようと思ったときにも手に入れやすく負担が少ないですね。また、カラーが豊富な分、筆箱にカラーペンでいっぱいになっているような女子の場合、はまるといろいろこったファイルを作り始めるかもしれません。(たくさん作ると、今度はどこに入れたかわからなくなるので、おすすめできません)
整理が苦手な中学生の塾プリント整理方法:外おもてで折ってノートにはさむ
先生から、ノートにはさむように指導されることもありますね。おそらくノートに貼って失くさないようにを期待されていることでしょう。
塾や学校の授業で配られた勉強プリントは、重要点の整理のためのものが多いです。不用なおまけは配らないですよね。翌日の小テストや、定期テストの対策プリントなど、ときには、テキストや教科書より便利で有能なものが配られます。
ノートにはさむ前に、配布されたプリントの角をきっちりと合わせて、ていねいに折りたたみます。このときに注意するのは、外表で折ることと、二つ折りにすることです。
できれば、配布日をメモで左上、右上など決めた場所に書き込めるといいですが、多くは望みません。ていねいに折って、幼稚園で習ったように、折り目に手アイロンをかけられれば、言うことなしです。心を込めた分、紛失は防げます。
余裕のある時に、ホッチキス止めして保存しましょう。のりで貼るより、簡単で、習慣が続きやすいようです。針でケガするのは、自分で注意したいですね。
整理が苦手な中学生におすすめの塾のプリント整理方法:個別ファイルの準備
ノートにはさむより一歩上級になります。もちろん、折り目をつけてきっちり折るところまではノートと同じです。
教科別のファイルにはさむという方法で、上級な点は、教科別というところですね。手あたり次第に何かにはさむというのではないので、ファイルを選ばなければなりません。簡単なようでこれが難題になります。
対策としては、ファイルをノートの表紙の厚紙にとめてしまうことです。ホッチキス、セロハンテープ、両面テープなど、使いやすいものを選び、美的センスにゆだねます。
ノートにはさんでおくだけよりも、ノートの中に居場所が決まるだけでも保存度が上がります。
整理が苦手な中学生におすすめの塾のプリント整理方法:なんでもBOX
これは、現在使用中・学習中でなくなったプリントや教材を家で保管するための方法です。
この時点で、本当はノートに貼り付けられたり、ファイルに入れられたりしているはずなのですが。そこから脱落したプリント類、床に落ちていた教科書やノート、ハンカチ、靴下からパンツまで、ジャマであればとりあえずこの箱に入れるという決まりを作ることを強くおすすめします。
先に例をあげたように、家の中で、物の場所がわからなくなることは頻発します。
兄弟姉妹がいると、自分のものでないものは、当てつけのように場所を移動させてしまいますし、先のお母さんのように、きれい好きでなんでも捨てる方針の家庭もあるわけですから、せめて、なんでもBOXに入れて、見つからないものはとりあえずそこを見たらあるかもの状況にしておくというものです。
塾のプリントを失くす中学生になった原因と対策
長く子どもと付き合ってくると、困ったことに、年々、学校の授業やホームルームで配られるプリントさえ学校で失くしてしまう子どもが増えていることに気づきます。無事見つけ出しても、カバンの中でぐしゃぐしゃになっていたものを掘り出したというのが推察できる状況です。
自分で対処できなくなっている原因が、お母さんにあると考えられるケースもあります。これには、2種類あって、まず、小さいころから今まで、お母さんが管理(おかたづけ)を担当してしまうケースです。
だから、お母さんが何から何まで管理してくれなくなった中学生にとってプリントの整理は「能力を超えた試練」であるわけですね。
もう一方、子どもの口からよく聞くケースです。あとで片付けようと思って机に置いておいたら、お母さんが、中身を確かめずに捨ててしまったというものです。まず、置いておいたこと自体がまちがいではありますね。けれども、直ゴミ袋は子育て中のおとなとしては無責任なのではないでしょうか。
しつけとして片づけていなかったものは捨てるという方針を突きつけたということは、お母さんのイライラの爆発もふくめて、一回や二回どこの家庭にもあるでしょう。けれども、どうやらそうではない様子なのです。
まったく、確認せず、前の学年の教科書やノートまでも、捨ててしまうらしいのですよ。そこにごみがあるのがイヤだからなのだそうです。
きれい好きの方にとっては、当たり前のことなのでしょうか。おそらく、ご家庭の子どもさんが、プリント管理を含めお片付けを苦手としていることはわかっていることでしょうから、見ないで捨てるのは再考をおすすめします。本人だけでなく、学校や塾の先生、友達にも迷惑をかけると考えられるからです。
一緒に片づけて、きれいになったら気持ちいいいねという会話がもたれていないということでしょう。プリントの整理管理にかぎらず、困らないためには、どうしたらよいかを工夫して喜べる気持ちを育ててあげるのもおとなの役割ではないでしょうか。
中学生の塾プリントの整理方法は?【まとめ】
あふれるプリントの整理、苦手な人はおそらくずっと苦手です。子どもにかぎらないことですね。カギをなくす人は、おそらく何度もその経験がありますね。スマホも同じ。その都度、失くさない方法を決心しますが、一瞬気を許したときにかぎって、なくなってしまいます。
塾のプリントの整理は、成績向上を目指すのに避けられません。けれども、社会に出て起こりうる困りごとよりは、周りに助けてもらいやすいでしょう。失くしたプリントや教材を、もう一回くださいということも、友達に貸してもらうこともできてしまいます。周りの人が被害を被っているわりに、本人は、さほどに困っていないことが多いです。
・コツは、手間をかけず、取りあえずその場所に投げ入れること
整理の習慣をつけて紛失を防ぐためには、失くしにくい方法を手を変え品を変え改良しつつ、与えてみるしかありません。お母さんも、塾の先生も、声掛けを続け、良い道具を提案し、整理できる時間を与え、動作を見届けましょう。