お宮参りで神社に行くと、当然ながら祈祷を受けるのにお金が必要になります。
このお金のことを「初穂料(はつほりょう)」と言います。
初穂料を納めるのにはのし袋が必要で、その包み方も決まっています。
お店でものを買うように、「いくらですか?」と聞いてその場でお財布から包んでいないお金を出してももちろん受け取ってくれますし成り立ちますが・・・
できればきちんとのしを用意して包むのがマナーとしてはベターですし、落ち着いた神聖な気持ちで臨むのがよいでしょう。
では、初穂料の金額と準備のしかたについて説明していきます。
お宮参りの初穂料、由来とそのお金の額は?
初穂料って、なぜ「穂」なんでしょうか。これには理由があります。
太宰府天満宮がこの疑問に答えてくれています。
『初穂料』とは、神様にお供えするお金のことです。
古来、日本は稲作中心の文化であり、神様へ感謝のお気持ちを込めて、その年初めて収穫された稲穂(初穂)をお供えしていました。貨幣が生活の軸となってからも、もともとの意味を尊重して「初穂料」という言葉が使われています。
引用:https://www.dazaifutenmangu.or.jp/sittoku/ask/13
なるほど、初めて収穫した穂、ということなのですね。
神社などではこうした古来の表現を使ったものが多く、厳かな気持ちになりますね。
初穂料の金額ですが、神社ごとに決まっていることが多いようです。
大きな神社であれば必ず決まっていますし、その神社のサイトなどに明記されています。
たいてい、五千円、一万円などの額です。
あらかじめこの額をきちんと調べておき、足りないことのないよう準備しておきましょう。
しかし、時には任意で納める(「お気持ちでお納めください」)という場合もあり、この時は上記の五千円、一万円という額を参考にするのが良いと思います。
ちなみに、初穂料は新札であれば望ましいですが、そこまでこだわる必要はありません。
お宮参りの初穂料、お金の包み方とは?
初穂料はのしに包んで持参しますが、包み方が決まっています。
結婚式のご祝儀の包み方が決まっているような感じですね。でも、難しくありません。
ポイントを書いてみます。
ふりがなを振るのは、祈祷の際に読み上げをしてもらうからです。
最近は一筋縄で読めない名前も多くなっていますので、間違った読み方をされて気分を害するくらいなら最初からふりがなを振りましょう。
読みやすい名前であったとしても、神職の方を困らせないよう振っておくのが親切だと思います。
お宮参りの初穂料は誰が準備するの?
初穂料を準備する人については、地域や慣習によってはパパの両親と決まっているところもあります。
赤ちゃんの名字はパパの名字であることから、お宮参りで抱っこするのはパパの母親だと決まっているように、初穂料を準備するのもパパの両親だと考えられているようです。
しかし、現在はいろいろなことが柔軟に考えられるようになってきており、慣習にとらわれない家族も多いです。
どんな場合でも、両親の考え方やどこまでは譲れるのか、などをよくよく話し合っておくことが必要です。
我が家ではどうしたかと言うと、お宮参りには私たちの両親は参加しませんでした。
まずコロナのことがあったのと、両方とも実家が遠方なのでお宮参りのためだけに来てもらうのも簡単ではなかったからです。
ですので、初穂料なども出してもらわず、自分たちで準備しました。
ただその代わり、お宮参りおめでとう、と言って月齢にあわせたお祝いを送ってもらいました。
私の実母は「ミルク買おうか?」とLINEしてきて、あまりの柔軟さというか現代的な思考に「さすがにそれは・・・」と私の方がひいてしまいました(笑)。
結局、実家からはおもちゃ、義実家からは絵本を買ってもらい、これでよかったなあと思っています。
どっちが何を出す、出さないでぎすぎすした空気になってしまうよりは、このようにお宮参りに関するものは全部自分たちで出すから、代わりに赤ちゃんにお祝いを買ってもらう、というのも一つの方法だと思います。
お宮参りに必要なお金や包み方は?【まとめ】
お宮参りに必要なお金「初穂料」は、のし袋できちんと用意しましょう。
のし袋はコンビニやスーパーでも売っていて、簡単に手に入ります。書き方は覚えておかなくても、その時に調べれば十分です。
これから赤ちゃんがすくすくと育つように、という最初のお参りなので、神様に失礼のないよう余裕を持って準備ができるといいですね。
誰が準備をするかということも、直前になって慌てたりしないよう、また考え方が違って関係が悪くならないよう、パパママの両親同士、パパママの間でしっかり話し合っておくことが必要です。