妊婦が楽な姿勢は?座る時や寝るとき、食後、車での楽な姿勢を紹介
妊婦はお腹が大きくなってくると自由な姿勢がとれなくなってしまいますよね。
夜もなかなか寝付くことができなくなってしまいます。
仰向けで寝ても息苦しかったり、うつ伏せはお腹を圧迫してしまうからできなかったり。

食後もすぐに横になると気持ち悪くなってしまったり、車でもシートベルトをするのが難しくなったり姿勢がつらくなってしまう方もいると思います。
今回は妊婦の様々なシチュエーションの楽な姿勢を紹介します。
Contents
妊婦が楽な姿勢
妊婦が座る時は、背もたれのある椅子に深く腰掛け座ることが楽です。
床に座る時は、あぐらをかくと楽です。
*椅子には深く座る
骨盤を立てて、背もたれにお尻が触れるほど深く座ります。
浅く座ると背もたれにもたれかかった際に、骨盤が後ろに傾き仙骨座りになってしまいます。
仙骨座りになると仙骨部に体重がかかりお尻が痛くなってしまったり、腰に負担がかかってしまったりして腰痛を引き起こしてしまいます。
長時間座る際はお尻が痛くなってしまうため、低反発などのクッションを敷いて座ることをおすすめです。
低反発のクッションは体重をしっかり受け止め、底つき感が少なくなりお尻への負担が減少します。
フカフカすぎるクッションは腰回りが不安定になり、腰痛の原因になってしまうため注意が必要です。
*あぐらで座る
あぐらで座る際も骨盤を立てて座ること意識します。
あぐらは骨盤の柔軟性を高め、骨盤の出口が広がるため出産に有効的な姿勢です。
床で座る際は猫背になりやすいため長時間の床座はおすすめしません。
負担を和らげるために床座り用の座面がやや高いクッションなどを活用しましょう。
床に座ると立ち上がる時に妊婦は大変になるため、基本的には椅子生活がおすすめです。
妊婦が楽な寝るときの姿勢
妊婦は左を下にした横向き寝である「シムス位」が基本です。
お腹が大きくなると寝苦しさを感じることが多くなり、今まで通り寝ることが難しくなってしまいます。
「シムス位」は妊娠中でもリラックスして睡眠がとれる姿勢です。
*シムス位をとることのメリット
お腹を守ることができ、お腹の重苦しさを感じることなく妊婦が安心して寝ることができます。
また仰臥位低血圧症候群が予防できます。
仰臥位低血圧症候群とは仰向けで寝ることで、妊婦はお腹が背中の下大静脈を圧迫して低血圧を引き起こすことです。
この低血圧の状態が長時間続くとお腹の赤ちゃんも低酸素状態になってしまうため注意が必要です。
妊娠後期になると子宮収縮や胎動による違和感で眠りが浅くなってしまう人が多いですが、シムス位で妊婦特有の違和感をやわらげる効果がきたいできます。
*シムス位になる手順
2身体をややうつ伏せ気味にし、下の左足を楽な位置に伸ばす。
3上側の右足は太ももの付け根から曲げ、左足より前に出し安定させる
4右肘は曲げ、前に出して楽な位置で安定にさせる
5左手は身体の後ろで自然に伸ばす
基本的な手順になるため、自分でアレンジしてリラックスできる姿勢を探しましょう。
座布団やクッション、市販の抱き枕を利用し、足に挟むと楽になります。
また抱き枕はお腹周りの隙間を埋めるため赤ちゃんのいるお腹の保護にぴったりです。
妊婦が楽な食後の姿勢
食後はソファなどにもたれかかり、クッションを利用して頭を高くして過ごすと楽です。
食後は横になりたくなりますが、食後2時間まではすぐ寝てしまうと胃酸が逆流してしまいます。
逆流した胃酸は食堂にたまりやすく、逆流性食道炎の原因になります。
そのためソファや椅子に座り身体を起こした体勢で、バスタオルやクッションなどを使って上半身から傾斜をつけて頭を高くすることがおすすめです。
妊婦が楽な車での姿勢
シートの背もたれを倒さず、深く腰掛けた状態が基本の姿勢になります。
椅子に座る時と同じように骨盤を立てるようにして座りましょう。
*シートベルト着用方法
肩ベルトが首にかかると苦しくなるため肩のあたりで固定し、胸の間を通しお腹の側面に通します。
腰ベルトはお腹のふくらみを避け、腰骨のできるだけ低い位置を通すように着用します。
肩ベルトも腰ベルトもお腹を圧迫しないように注意する必要があります。
通常のシートベルトではお腹が圧迫されたり、不安だと感じたりするという人はマタニティシーベルトの活用も視野に入れましょう。
臨月でもお腹が圧迫されることなくシートベルトを装着できます。
*疲れたときはこまめに休憩をする
同じ姿勢で長時間拘束されていると、疲労がたまってしまいます。
長時間座っているとエコノミー症候群のリスクや、長時間同じ姿勢だと筋肉がこわばってしまいます。
お腹が張ったり乗り物酔いなどで吐き気を感じるようであれば、後部座席で横になったり、背もたれを倒してして、リラックスできる姿勢で休みましょう。
一時間に1回は休み、クッションを腰やお尻を敷いて負担を減らすようします。
妊婦が楽な姿勢とは?【まとめ】
いかがでしたか。
今回は妊婦が楽な姿勢を解説しました!
妊娠する前と違ってお腹を圧迫しないように心がけなければならなかったり、体調の変化に合わせて楽な姿勢を探さなければならなかったりして大変ですよね。
様々なシチュエーションに合わせて、クッションなどを使用しながら自分なりの楽な姿勢を見つけてみてください。