不登校の原因に繋がりやすい【家庭環境】は?元児童福祉司が徹底解説

不登校の人数は年々増加していて、中学生になると不登校の子どもの数は一番多くなります

文部科学省が発表しているデータによると、平成30年度の小・中学生の人数は16万人を超えています

(引用元: https://www.mext.go.jp/content/1410392.pdf

この数字は年々増えている状況です

しかし、これだけ増えている不登校ですが、なかなか正しい理解を得られていないことも多いのも事実

例えば「兄弟がいない1人っ子が甘えている」とか、「両親が離婚した、ひとり親家庭の子どもがなるもの」などの、目に見えやすい家庭環境の一部分だけを見てそう口にする人もまだまだいるが現状です

子どもの不登校はそう言った家族構成からくる家庭環境が原因ではありません

両親がそろっていたり、兄弟がいても子どもが不登校になるリスクは潜んでいます

この記事では、どういった家庭環境が不登校につながりやすいのか、9年間児童福祉士として延べ5,000件以上の相談を受けた元児童福祉士が徹底解説します

不登校の原因に繋がりやすい家庭環境は?原因その①子どもの話を最後まで聞かない

最近は夫婦共働きという家庭環境も増えています

親の帰宅も遅く、帰宅すれば家事と育児に追われて気持ちに余裕が持てないお父さん・お母さんも多くなっています

そんな中で子どもの話をゆっくり聞くというのはなかなか難しいものです

仕事でしんどくなっているときなどは、特に親も気持ちの整理をしきれないまま子どものために慌てて家に帰ることもありますよね

そんな中で、子どもが話を聞いてほしくて執拗に話しかけてきたり、何か良くないことをしたときなどは

「何回もしつこい!」

「こんなことしてどうするつもりなの!」

などと、子どもの言い分を最後まで聞かずに一方的に叱りがちです

仮に子どもが何かを言っても、そんな時は言い訳にしか聞こえないので途中で遮ってしまうことも多いですよね

兄弟・姉妹の場合などはさらに多くなりがちです

特に思春期を迎えた子どもは自分のことで精いっぱいになりがちなので、何も言わなくても親の事情まで汲み取るのは至難の業

それに加え、子どもは何でも極端に考えがちです

最後まで自分の話を聞いてもらえないと子どもが感じる家庭環境だと、子どもは“親は僕(私)のことはどうでもいいんだ”と感じてしまい、どんどんしんどくなってしまいます

誤解が解けないままこういうコミュニケーションが続くと、子どもは自尊心がさらに低くなっていきます

そしてそのうち、“僕(私)のことはわかってくれない

それなら何も言わない”と考えて自分の殻にと閉じこもります

自分の力だけで感情整理ができない年齢でもあるため、少しでも嫌なことがあると学校に行きたくなくなり、不登校につながっていきます

不登校の原因に繋がりやすい家庭環境は?原因その②親に対して恐怖感情がある

特に小学校高学年や中学生になると思春期独特の悩みなどから対人ストレスを抱えやすくなります

しかし、感情コントロールが苦手な子どもはそのストレスに耐えられなくなり、でもどう感情を整理すればいいかわからないままなので学校に行くことがしんどくなってしまいます

でもなぜ子どもは感情コントロールができないと不登校になるのでしょうか?それは、子どもの根底に親への恐怖感情があるからです

とくに、ご両親のどちらかが子どもがよくないことをしたときに大声で怒鳴ってきたり、暴力で躾けてきたという方は要注意です

子ども自身が殴られたり怒鳴られたりした理由を理解していたとしても、その時に感じた恐怖の感情は処理できていません

感情が整理できなくて困っていても、また怒られるという恐怖から子どもは感情を抑え込むしかなくなります

そうなると子どもは何もなかったかのように振る舞います

でも親からは、自分で気持ちの切り替えができたという風に見えてしまうので感情を整理する方法までは伝えません

その結果、ますます感情コントロールをする方法を学ぶ機会を失ってしまうのです

こういう家庭環境が長く続くと、子どもは感情整理する方法を学ぶ機会もなく、親がいる家の中が安心だとも思えないので、親が仕事に行っている間に安心感を得ようと家に引きこもりがちになります

学校でもストレスが溜まるため足が遠のき、結果的に不登校になってしまいます

すでにそうなってしまっている場合の唯一の解決法は「親が楽しく過ごすこと」

上の2つに当てはまってしまっていたとしても安心してください!まだ改善する方法はあります

そのための根幹となる唯一の方法がが「親が楽しく過ごすこと」です

たとえ今まで親子の間でいろんなことがあったとしても、子どもは親のことが大好きですし、うまく表現できなくても大切に思っていることには変わりありません

不登校になっている子どもも、口では反抗的なことを言うことが多いですが、本心では不登校な自分のことを責めています

それに加えて、自分が学校に行かないことで親を悲しませていることも自覚しています

だからと言って親がいつまでも“子どもが学校にいかないから私はこんなに苦しいんだ”というように、親が子どもの問題に振り回されて感情的になっていては解決するものも解決しません

かなり厳しいことを書いていますが、これをしっかり教えてくれるところもありません

なのでいつまでも親も子も苦しい状態が続き、不登校も長引いてしまいます

感情は無意識に湧いてくるものでもありますが、その状態でい続けるかどうかは自分で選ぶことができるものです

まずは親が自分の機嫌は自分で取るということを心がけてみましょう

原因①にも原因②にも共通するのは親の感情が不安定になっている状態が長いことです

もちろん親も人間ですので感情的になることがあるのは当然のことです

だからこそ、親が自分の感情に向き合い、感情を整理する姿を見せていくことが必要になります

自分なりのストレス発散方法があるのであれば、率先してやってみてください

親がイキイキしている姿は子どもにもいい影響を与えていき、親子間の会話も自然と増えていく家庭が多いです

もしストレス発散方法がないという場合はノートなどに自分の気持ちを書き出してみたり、些細なことでもいいので自分なりに頑張ったことを褒めるようにしてみましょう

これだけでも感情が整理されていき、親自身がやりたいことを楽しめるようになっていきます

不登校の原因に繋がりやすい家庭環境は?【まとめ】

子育てに正解はありません

だからこそ、どうすればいいのか迷いながら、自分の感情を置き去りにしながらも親としての務めをしっかり果たそうと、毎日一生懸命に子育てをされてきたことは間違いありません

誰よりも子どものことを愛し、子どもの幸せを一生懸命考えてきたあなただからこそ、忙しいと」心に余裕がなくまります

ついつい子どもが話すより先に口を出してしまったり、子どもに厳しいしつけをせざるを得なくなってしまうのも無理はありません

でもこれは子どものことに真剣でい続けたことで親自身も緊張感が高くなってしまっただけ

もしここで上げた家庭環境になってしまっていたとしても、絶対に自分を責めないでくださいね

これから大切なのは、親子がそれぞれの課題に向き合い、子どもの自立に向けて一緒に走っていくこと

そのための鋭気を養うにはまずは親自身が自分の人生を楽しむことが必要になります

これからは親が自分のことを後回しにし過ぎず、自分自身の幸せに生きることにも時間を使ってあげてくださいね

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