新生児の枕は危険？ベビー枕は本当に不要なのかを解説！
数あるベビーグッズの中でも、賛否が分かれるのがベビー枕です。
一般的には、新生児に枕は必要ないと言われています。
それは、S字にカーブをしている大人の背骨とは違い、ずっとママのお腹の中にいた新生児の背骨はC字型に曲がっている為、枕がなくても首に負担なく寝られるからです。
では枕はいつから必要かと言うと、1歳前後です。
でもお店には、新生児から使えるベビー枕がたくさん売られていて、ベビー枕を買ったほうがいいのか、迷うママもいらっしゃるかと思います。
この記事では、ベビー枕の利用目的を紹介しながら、ベビー枕は本当に不要なのかを解説致します。
Contents
新生児の枕使用は危険なの？
新生児が枕を使用するのは危険だと、聞いたことはありませんか？
まだ自由に体を動かせない赤ちゃんは、苦しくても自分で動けず窒息してしまうことがあるからです。
新生児期はまだ寝返りはうてませんが、顔を横にすることはできるので、もし柔らかい枕を使っていると、何かの拍子に顔が埋もれて窒息する危険があります。
また、赤ちゃんの体に合わない枕を使うことで、首周りの骨や筋肉に負担がかかります。
新生児に枕を使う場合は、月齢に合った、硬めの枕を選ぶことが重要ですし、使用中は赤ちゃんの様子をこまめに確認して、体調の変化や不快感がないかをチェックしなければなりません。
新生児が枕を使用する目的は？
では、なぜベビー枕が売られているのでしょう？
それは、場合によってはベビー枕があった方がいいからです。
ベビー枕を使用する目的は、2点です。
向き癖による頭のゆがみや、絶壁の防止
新生児は、まだ頭が柔らかく変形しやすい為、同じ姿勢をとっていると頭のゆがみや絶壁につながる場合があります。
また、赤ちゃんは「向き癖」と言って、寝ている時に同じ方向を向きがちです。
向き癖が酷いと、頭のゆがみにつながる恐れがあります。
頭のゆがみや絶壁を防止するのに効果的なのが、ドーナツ枕です。
ドーナツ枕とは、真ん中がくぼんでいたり、穴が空いたりしているベビー枕です。
ドーナツ枕を使用することで、赤ちゃんの頭にかかる圧力を分散し、頭のゆがみや絶壁を防ぐことができます。
吐き戻しの防止
赤ちゃんの胃や食道は真っ直ぐな構造になっている為、飲んだ母乳やミルクを吐き戻してしまうことがあります。
あまりにも吐き戻す回数が多いと、赤ちゃんがちゃんと栄養を取れているのか心配ですし、吐き戻す度にシーツや赤ちゃんの服を替えるのは大変ですよね。
その場合、10度くらいの緩やかな傾斜のある枕を使用すると、赤ちゃんの上半身をうまく起こしてくれるので、吐き戻しを防いでくれます。
新生児に枕は不要？筆者の体験談
このように、ベビー枕は目的によっては効果的です。
でも前述したように、新生児の枕使用は危険を伴う為、購入には慎重になりますよね。
筆者は2人の子供がいて、2人とも向き癖、吐き戻しが多かったですが、2人とも枕は使いませんでした。
それは、枕を使用しなくてもできる対策があるからです。
実際に筆者がやっていた、向き癖と吐き戻し対策をご紹介します。
まず向き癖対策は、向き癖のある方向の反対側から声をかけたり、音の鳴るおもちゃを鳴らしたりすることです。
産まれて間もない新生児は、声掛けや音の鳴るおもちゃに反応しないことも多いですが、徐々に反応するようになります。
向き癖のある方向の反対側に、メリーをつけるのもおすすめです。
ママが相手できない時でも向き癖防止になりますし、赤ちゃんが楽しんでくれるからです。
吐き戻し対策には、授乳後に必ずゲップをさせる、おっぱいやミルクの量を少し減らしてみるなどがあげられますが、筆者の場合あまり効果を感じられませんでした。
そこで助産師さんに教わったのが、布団の下にタオルを敷き、なだらかな傾斜をつける方法です。
傾斜のあるベビー枕を使わなくても、赤ちゃんの上半身を少し起こすことができるので、おすすめです。
最初は、緩やかな傾斜になるよう調節するのが難しかったですが、この方法で赤ちゃんの吐き戻しはだいぶ減りました。
新生児は枕が危険？【まとめ】
このように、枕がなくてもできる対策はあるので、一般的には新生児に枕は必要ありません。
頭のゆがみは、成長と共にだんだん治るとも言われていますし、毛量が増えると気にならなくなります。
でもそれは、赤ちゃんそれぞれです。
どうしても頭のゆがみが気になる場合や、吐き戻しが多くて心配な場合は、枕を使用する前に、助産師さんに相談するといいでしょう。
助産師さんに枕をすすめられた場合も、新生児の枕使用は危険だということを忘れず、十分に注意してください。
