ご飯のお供の代表格、納豆。白いご飯だけでは寂しいけれど、納豆があればあっという間にお茶碗が空に!独特な香り(匂い?)で大人でも好き嫌いが分かれやすい納豆ですが、実は子どもにヒットすることが多い食品。
保育園栄養士時代、給食でオクラ納豆を提供したところ、おかわりの嵐の末、「先生、今日はご飯が足りなかった!」と怒られることもしばしば…。よく相談を受けていた、離乳食後期になれば納豆は食べても大丈夫か?というクエスチョン。答えはYesです。
一回に食べさせる量は15~20gを目安にするとよいでしょう。赤ちゃんが美味しく楽しく食べられるよう、納豆を食べさせるときのポイントやレシピをご紹介します。
納豆を食べさせるタイミングとポイント
納豆は香りもそうですがつぶつぶとした食感も口に残りやすいという面もあるので、食べさせるタイミングとしては、後期食がおすすめです。中期食からでも食べられないことはありませんが、保育園の給食では後期食から提供していました。
小分けのパックで市販されており、比較的安価でお手軽なのも嬉しいですが、赤ちゃんにはそのまま食べさせても大丈夫?という不安もあるのではないでしょうか。
離乳食の基本は「しっかりと加熱すること」ですので、火を通してから与えるのが好ましいと言えます。そのまま食べさせてはいけない!ということではありませんので、まずは加熱してから与え、完了期に移行する頃からそのまま与える、という流れが安全かと思います。付属のたれには甘味料など添加物が含まれていますので使用せず、少量のしょうゆで味をつけるようにしましょう。
もう一つ確認しておかなければならないのが、アレルギーです。納豆は大豆を原料としていますので、これまでの過程で豆腐などを食べて何も症状は現れなかったか確認してから食べさせるようにしましょう。
余談にはなりますが、付属のたれには小麦の成分が含まれることもあります。1歳も過ぎ、そろそろたれを使おうか、というときにはパッケージの原材料名を見て、小麦アレルギーもないか確認しましょう。
離乳食後期、納豆の一回量15~20gってどのくらい?種類は?
冒頭、一回に食べさせる量は15~20g程度が目安とお話ししましたが、果たしてそれはどのくらいの量なのでしょうか。市販のひきわり納豆1パックは40g程度のことが多いですので、1/2パック、と想像していただけると分かりやすいかと思います。パッケージを確認して、量を調節してあげてくださいね。
納豆も粒の大きさは様々ですよね。ひきわりから極小粒、中粒、大粒…。大人にも好みがあるかと思います(私は中粒派です)。赤ちゃんに与える場合はひきわりが一番食べやすく、給食でもひきわりを採用していましたが、大人の好みに合わせて購入し、刻むという方法もあります。美味しさを共有できるのも納豆の良いところですね。
納豆おすすめレシピ
それでは納豆を使ったおすすめレシピをご紹介します。
1.葉物の納豆和え
よく相談を受けることが多かったのが、「葉物を特に嫌がるようになってしまった」というものです。人参や玉ねぎなどはよく食べるのに、ほうれん草や小松菜、キャベツは拒否。そんな時にも納豆は大活躍!一見食べにくそうなモロヘイヤでも!
ほうれん草などの葉物 30g
納豆 20g
しょうゆ 2滴 <作り方>
葉物は軟らかく茹でて刻む
納豆としょうゆで葉物を和える
ふんわりとラップをかけ、600wで20秒加熱する
2.納豆パンケーキ
葉物も一緒に食べられるおやつとしてもおすすめのレシピです。
ほうれん草などの葉物 15g
納豆 15g
溶き卵 10g
小麦粉 大さじ1と1/2
サラダ油 小さじ1/2
<作り方>
葉物は軟らかく茹でて刻む
刻んだ葉物に小麦粉を混ぜ、溶き卵を加えてよく混ぜる
フライパンに油を薄くぬり、生地を3等分して中火で焼く。
3.納豆そうめん
ご飯だけが納豆に合うのではありません!お好みの野菜を加えても◎
ゆでそうめん 60g
納豆 20g
かつおだし 大さじ4
しょうゆ 2滴
<作り方>
小鍋にかつおだし、そうめん、納豆を入れて
中火にかけ、フツフツしたらしょうゆを垂らす
4.納豆おやき
納豆ご飯のアレンジレシピ。ご飯に納豆をかけただけではポロポロとこぼしやすくて食後の掃除が大変、なんてことも。焼きあがったら小さく切って食べさせましょう。軟飯程度の硬さのご飯が食べられるようになったら是非お試しを!
ご飯 50g
納豆 15g
溶き卵 15g
サラダ油 小さじ1/2 <作り方>
ご飯、納豆、溶き卵を混ぜ、油を薄くぬったフライパンに広げ、両面を焼く
離乳食後期、納豆は食べてもいい?一回の量はどのくらい?【まとめ】
納豆は日本の歴史ある食品の1つです。鉄分やミネラルも豊富で、赤ちゃんから大人までおすすめです。特有のネバネバも、加熱をすることで軽減されます。
いろいろな料理にアレンジして、是非お気に入りレシピを発見してみてくださいね。