高校受験の【前期と後期の違い】とは?入試制度の変化を研究しましょう

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少し前までは、できるかぎり偏差値の高い高校に行くのがエリートの証でした。

けれども最近では、一芸に特化して素晴らしくできる子がほめられ、子ども同士だけでなく、おとなもあこがれを持つ時代になってきたようです。オリンピックやワールドカップの後には、スポーツ教室が大人気になるらしいですね。

公立高校の入試制度も、子どもたちの志向性と少子化や社会の多様性に伴い、試行錯誤を重ねて変更されてきました。改善されたはずの入試制度が、安定せず、受験生の不安をあおる結果になっていて、見逃せません。

 

 

 

 

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高校受験の前期試験・後期試験の違いと難易度・合格率への影響

以前、公立高校の入試において前期・後期2回のチャンスがある場合、推薦入試と一般入試、もしくは、専門学科と普通科の試験と募集対象に違いがありました。

 

けれども、近頃では、公立の推薦入試がまれになり、また、試験の一本化を図る都道府県が増えるなど、入試制度が目まぐるしく変化しています。初めて受験生の親になると、自分たちのときの入試制度とは大きく変わっていておどろくことでしょう。

 

前期・後期試験があることは、受験生の選択肢を増やします。前期試験で少々ランク上の高校を受けて不合格になっても、後期試験で合格圏の予定の高校を受験すればよかったので、受験生家庭にとってはチャンスが増えたという印象が強く、安心材料になるからです。

 

とはいえ、目的があって前期出願の高校に合格したい子どもにとっては、その合格率の低さは、大きなプレッシャーになることでしょう。

 

 

これに対し、2回試験を行っても、合格人数は変わらないのだから、一回の試験に一本化したいというのが、試験を催す側の意図です。受け入れ側としては、一本化することで、入学試験実施にかかる費用をおさえられ、採点の苦労を減らすこともできます。また、試験日のために在校生の授業時間をさかなくてすむ利点になるでしょう。

 

たしかに、入学試験2回で2校受ける場合でも、1回の試験で合格者を決めても、合格者の人数は変わらないので、それならば合理的にというところでしょうか。けれども、合格者の満足度が同じかというと、かなりの差があるようです。

 

一般に、受験チャンスが2度あることで、前期試験では願書を該当ランクより上のランクの高校に出願するケースが多く、前期試験の合格難易度が異常なほど上がってしまうこともめずらしくありません。前期試験の合格難易度と学力との関係は読みにくく、記念受験の生徒も含めて受験生が集まるので、前期試験の合格率(受験生のうちの合格者の割合)が下がってしまうことが多いです。

 

一方、不合格の可能性が大きいとはいえ、受験者にとっては、体調不良や、慣れない試験の緊張で力を発揮できないことへの不安は、チャンスが複数回あることで軽減されるでしょう。結果的に、すでに入試が一本化される地方では、受験生の不安が大きくなってしまいました。また、試験チャンスが減ることは、出願校の決定にも大きな影響がありました。

 

 

 

高校受験で入学試験の現況・入試制度の変更目的と結果は

近年、前述のように、さまざまな理由で、高校受験の入学試験の制度が変化します。また、交通網が発達して、少々遠い学校にも通えるようになったこと、高校無償化や給付金の制度のおかげで教育費の心配が軽減したことなどで、志望校の決定理由に変化が生まれたことで、入試制度を変更する地域が増えました。

 

また、家庭の志向性の変化で、人気のなくなった高校の統合や廃校、人気のなくなった学科の整理・中学生の興味をひく学科の新設なども入試制度の変更理由になりました。

 

<私立高校の変化>

私立高校は、少子化のなか、生徒確保が切実です。看護科や福祉コース、保育科、ITコースも一般化しました。なかには、アニメ・ゲーム・美容など、子どもにとって非常に具体的で、魅力的なコースを用意して頑張っています。

 

<公立高校の変化>

公立高校も、この数年入試制度を変えている都道府県が多いです。たとえば、大阪では、8学区を4学区に編成、その直後に学区制がなくなり、同時に、後期試験だけだった高校が合格者の半数を前期試験で決める2試験化、その直後に再度一本化するという目まぐるしい制度変更がありました。

 

こうなると、もはや、上の子で入試経験があるという家庭の知識すら役に立たず、かえっていら立つ家庭が増え、学校の受験指導も、公立高校の志望校ランクに安全策をとるか、私学専願や部活枠での私学推薦などで確実に高校に入学を決めさせるというのが本流となったようです。

 

受験生本位の入試制度を目指すのならば、ひんぱんな制度変更は、受験生及び受験生家庭の不安のもとになるでしょう。受験生のために考えられた変更が、うまくいかないのは残念なことです。

 

 

高校受験の前期と後期の違いとは?【まとめ】

前期試験は推薦や専門学科、後期試験は一般入試と差別化されていることが多く、一般に、記念受験も含め受験生が多い前期試験の合格率は低くなりがちです。

 

ただし、前期で不合格の場合でも、後期試験の出願校の難易度を下げて確実な合格を目指せるので、複数チャンスは、受験生のためにもなっています。けれども、近年、入試の回数を一本化する都道府県が増えています。1回限りの試験で失敗できないので、受験生は出願高校のランクを下げ、安全策をとることが多くなりました。

 

子どもが失敗を経験することもなく、試験の経費も節約できて、目標を達成することができるということが「入試制度の改革がうまくいった」ということになるのかどうかは、むずかしいところです。一回勝負の入試で決まる方が良いか、挑戦するチャンスが多い方が良いか、とらえ方もさまざまでしょう。

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