授乳するとできる傷の治し方は?どれくらいで治るものなの?
授乳すると乳首の先や根元の部分が裂けたり、血の塊ができた経験のある人がいるのではないでしょうか?
ちょっと具体的な表現になったのは、私も経験したことがあるからです。
この傷は乳頭亀裂というそうです。
授乳するたびに痛くて、泣きながら授乳をした覚えがあります。
この授乳をするとできる傷の治し方としては、湿潤療法という方法が一番です。
湿潤療法は、傷口を保護して乾燥しないように潤った状態を保つのがポイントです。
湿潤療法をする時に頼りになるのが、ワセリンです。
なぜ湿潤療法がいいのか、ワセリンを使うことがおすすめされるのかについて解説していきますので、最後まで読んでみてください。
授乳する時の傷は乳頭亀裂
産まれてすぐの赤ちゃんは歯が生えそろっていないのに、乳首に傷ができるのが不思議だと思いませんか?
乳頭亀裂になってしまう原因は、4つ考えられます。
・授乳する時に、赤ちゃんと乳房が離れている。
・乳頭が硬い状態または、乳口が開いていない状態で授乳することで、乳頭に負担がかかる。
・母乳パッドや下着に乳頭がこすれている。
はじめての出産・授乳に慣れていないお母さんは、乳頭亀裂を経験したことがあると思います。
私もそうでした。
はじめての授乳でどうすればいいのか分からず、手探りでした。。
教えられたとおりにやっているはずなのに、なかなかうまくいかず…。
乳首にできた傷が痛くて、「授乳ってこんなに辛くて痛いものなの?」と思った記憶があります。
授乳の時のお母さんや赤ちゃんの姿勢、赤ちゃんのおっぱいの吸い方が改善されれば、傷もできにくくなります。
お互いに慣れていないので、授乳を始めた時に傷ができてしまうのも仕方ありません。
授乳でできる傷の治し方
授乳の姿勢や授乳前のマッサージなどに気を付けていても傷ができてしまうことはあります。
傷ができてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
・乳頭保護器を使う。
・授乳をやめる。
以上のような方法もあります。
「授乳に慣れていくことでだんだん傷にならないよ」と、私は看護師さんに言われました。
「そうだろうな」と頭では分かるのですが、痛いものは痛いですよね。
この授乳でできる傷の治し方についてお話していきます。
*湿潤療法で治そう
皆さんは湿潤療法って聞いたことありますか?
私はこの時まで知りませんでした。
湿潤療法は、傷口(ここでは、乳頭周辺)が潤った状態に保つことで治す方法です。
潤った状態に保つためには、保湿剤を使うといいです。
赤ちゃんの口に入っても大丈夫なワセリンを使うのがいいでしょう。
市販の乳頭保護クリームも赤ちゃんの口に入っても大丈夫な成分で作られていると思います。
不安な方や気になる方は、成分の確認をしておくのがいいかもしれません。
当時、私は馬油を主成分とした乳頭保護クリームを産院で貰いました。
授乳後には必ず塗り、ひりつきや痛みを感じる時にも塗るようにしていました。
産院で貰った保護クリームを使い切った後は、ワセリンを使いました。
私は日頃のスキンケにワセリンを使っていたので、常備してあったことも理由の一つです。
ワセリンは薄く塗るだけで大丈夫です。
私は一度、多くつけすぎてしまったことがあります。
その時、母乳と傷口から出た膿のようなものとワセリンが混ざりあっていて、驚いた記憶があります。
なので、一回に塗る量は少な目にして、こまめに塗ることを心がけるといいですよ。
ここまで読んだ方の中には、「傷になっているから薬を使った方が早く治るのでは?」と思った方もいるでしょう。
確かに、擦り傷や切り傷ができたとき、私たちは消毒薬などの薬を使うことがあります。
ただ、産後間もなくは授乳の間隔が短いですよね。
そうなると、赤ちゃんの口に薬の成分が入ってしまう可能性があります。
薬のにおいで赤ちゃんが母乳を飲んでくれないということも。
なので、赤ちゃんの口に入っても問題のないワセリンはおすすめです。
ワセリンはドラッグストアでも手に入りやすいです。
もしも、出産前の方で乳頭保護のためのクリームの準備を考えているのであれば、ワセリンを用意してはいかがでしょうか?
ワセリンを乳頭の保護で使わない場合は、赤ちゃんの保湿やリップクリームとしても使うといいですよ。
*どれくらいで治るもの?
どれくらいで治るのか?という質問には、個人差があるという答えになってしまいます。
私は、良くなった時期を含めても1ヶ月ほどは傷がありました。
数日で良くなったという人もいれば、2~3週間、あるいは1ヶ月とさまざまです。
正しい授乳の姿勢とおっぱいのくわえ方をすることで、改善されることもあります。
産院にいる間に看護師さんから指導を受ける、もしくは退院後に母乳指導のサービスを活用してみることも検討してみてください。
授乳の時にできた傷の治し方【まとめ】
授乳の時にできる傷の治し方は、湿潤療法で治ります。
痛すぎるので薬に頼りたくなるという気持ちもよく分かります。
赤ちゃんが口にすることを考えると、口に入っても問題ないワセリンを使うことをおすすめします。
湿潤療法のポイントは、傷口を乾燥しないように保護することです。
保湿するタイミングを決めて、状況に応じて保湿を増やすことを心がけてみてください。