春夏秋冬、季節を感じさせてくれる果物。赤ちゃんにもおいしく食べさせてあげたいですよね。
保育園でも、果物のおいしさを知った赤ちゃんの勢いは凄まじいもので、小皿に分けて離れたところに置いていても見つけると泣いて求めて食事をボイコットなんていう子もいました。
そんな果物、離乳食で食べさせるときに気をつけるべきことは何でしょうか。
今回は適切な量や加熱して与えた方が良いのかなどのポイントから、冷凍保存は可能かといったことまで解説します。気になる食物アレルギーについても解説していますので、是非参考にしてみてくださいね。
果物に食物アレルギーの心配はある?
赤ちゃんに果物を食べさせるとき、まず気になるのは「食物アレルギーの心配はあるの?」ということではないでしょうか。
離乳食で果物を食べさせるときの注意点をお話しする前に、果物の食物アレルギーについて解説します。
果物も、食物アレルギーを起こす可能性があります。
食物アレルギーの症例数や重篤な症状が継続して一定数報告されているものの、卵や乳などの特定原材料と比較するとその数が少ない「特定原材料に準ずるもの」には果物もいくつか含まれています。
・キウイフルーツ
・バナナ
・もも
・りんご
もちろん、これらの果物以外でも食物アレルギー症状を引き起こす可能性はあります。ちなみに、大人であっても花粉症に罹患している方はある果物に対して症状を呈することもあります。
果物のアレルギーの症状としては皮膚や喉がかゆくなる、唇が腫れるといったものが挙げられます。
どんな症状であっても、赤ちゃんは自分の言葉で伝えることはできませんので、食べさせたらその後の様子をしっかり確認するようにしてあげてくださいね。
万が一症状が見られたら、速やかに病院を受診することが大切です。
離乳食で果物を食べさせるときの量は?加熱はするの?
それでは、実際に離乳食で果物を食べさせるときに気をつけるべきことについて解説します。
まずは、食べさせる量についてです。
ここでは食べさせる量だけでなく、どんな果物をどのように食べさせるかも併せて確認していきましょう。意外と思われるかもしれませんが、果物は初期食から少しずつ食べさせることができます。
初めは柑橘類など酸味の強いものや、パイナップル、キウイフルーツなどの消化酵素を豊富に含むものは避け、甘みの強いりんごやバナナを1日小さじ1程度にしましょう。
離乳食でおすすめの果物と食べさせ方を下記にまとめます。
代表的な果物を挙げてみました。これらだけでなく季節に合わせて梨や柿などもよいですね。
続いて量についてです。
上記を目安に食べさせてあげましょう。果物が好きな赤ちゃんも多いですが、食べさせすぎには注意してくださいね。
そして、加熱は必要なのか?という疑問。答えは「初めのうちは必要」です。
前述のように、果物でも食物アレルギーを引き起こす可能性があります。その原因は果物に含まれる「酵素」です。
酵素は加熱することで働きが抑えられ、食物アレルギーを引き起こす可能性も低くなるのです。加熱することで食感や甘みが生とは違い、赤ちゃんにとって食べやすくなりますので初めのうちは加熱するのがよいでしょう。
いつごろから生のまま果物を与えてよいのか?と思う方も多いかと思います。
個人的には後期食頃からをおすすめします。それまでは、加熱して食べさせるかケーキなどに混ぜて食べさせる等といった工夫をするのがよいかと思います。
ちなみに保育園では、より安全に提供することを考え、生の果物の提供は完了期食以降と統一していました。
果物は冷凍保存できる?
最後に、果物は冷凍保存ができるのかについてです。
果物は冷凍保存することができます!ただ、バナナは冷凍せずにその都度つぶしてあげるのがおすすめです。
りんごやいちごは加熱してから粗熱を取って冷凍、ぶどうは加熱せず皮付きのまま冷凍して流水解凍すると皮が向きやすくなります。
いずれにしても、解凍後に再加熱してから食べさせましょう。
離乳食の果物、どうやって食べさせる?【まとめ】
いかがでしたか?
果物はそのまま食べさせるだけではなく、パン粥やヨーグルト、ケーキに入れたり、サラダに入れたりとメニューに取り入れやすいですので、ぜひバリエーションを増やしてみてくださいね。
保育園ではホットケーキや蒸しパンに混ぜるなどしていました。特にバナナホットケーキは大人気で、おかわりコール続出でした。ちなみにフルーツ缶詰はシロップ漬けにしてあり糖分が多いので、完了期食以降がおすすめです。
色鮮やかで季節ごとに楽しめる果物、ポイントを押さえておいしく食べさせてあげましょう!